TiUP の用語と概念

このドキュメントでは、TiUP の重要な用語と概念について説明します。

TiUP コンポーネント

TiUP プログラムには、コンポーネントをダウンロード、更新、およびアンインストールするためのコマンドがいくつか含まれています。 TiUPは、さまざまなコンポーネントで関数を拡張します。コンポーネントは、実行可能なプログラムまたはスクリプトです。コンポーネントをtiup <component>まで実行すると、TiUP は一連の環境変数を追加し、プログラムのデータ ディレクトリを作成してから、プログラムを実行します。

tiup <component>コマンドを実行することで、TiUP がサポートするコンポーネントを実行できます。実行中のロジックは次のとおりです。

  • コンポーネントのバージョンをtiup <component>[:version]で指定した場合:

    • コンポーネントのバージョンがローカルにインストールされていない場合、TiUP は最新の安定したバージョンをミラーサーバーからダウンロードします。
    • コンポーネントに 1 つ以上のバージョンがローカルにインストールされているが、ユーザーが指定したバージョンがない場合、TiUP は指定されたバージョンをミラーサーバーからダウンロードします。
    • コンポーネントの指定されたバージョンがローカルにインストールされている場合、TiUP はインストールされたバージョンを実行するように環境変数を設定します。
  • コンポーネントをtiup <component>で実行し、バージョンを指定しない場合:

    • コンポーネントのバージョンがローカルにインストールされていない場合、TiUP は最新の安定したバージョンをミラーサーバーからダウンロードします。
    • 1 つ以上のバージョンがローカルにインストールされている場合、TiUP は環境変数を設定して、インストールされている最新のバージョンを実行します。

TiUPミラー

TiUP のすべてのコンポーネントは、TiUP ミラーからダウンロードされます。 TiUP ミラーには、各コンポーネントの TAR パッケージと、対応するメタ情報 (バージョン、エントリの起動ファイル、チェックサム) が含まれています。 TiUP はデフォルトで PingCAP の公式ミラーを使用します。 TIUP_MIRRORS環境変数を介してミラー ソースをカスタマイズできます。

TiUP ミラーは、ローカル ファイル ディレクトリまたはオンライン HTTPサーバーにすることができます。

  • TIUP_MIRRORS=/path/to/local tiup list
  • TIUP_MIRRORS=https://private-mirrors.example.com tiup list