TiDB 2.0.6 リリースノート
2018 年 8 月 6 日に、TiDB 2.0.6 がリリースされました。 TiDB 2.0.5 と比較すると、このリリースではシステムの互換性と安定性が大幅に向上しています。
TiDB
- 改良点
- ディスク容量を節約するために「システム変数の設定」ログを短くする#7031
ADD INDEX
の実行中に遅い操作をログに記録し、トラブルシューティングを容易にします#7083- 統計更新時のトランザクションの競合を減らす#7138
- 推定保留中の値が統計範囲#7185を超える場合の行数推定の精度を向上させます。
Index Join
の外部表として、推定行数の少ない表を選択し、実行効率を向上させる#7277ANALYZE TABLE
の実行中に発生したパニックの回復メカニズムを追加して、統計収集プロセスの異常な動作が原因で tidb-server が使用できなくなることを回避します#7228RPAD
/LPAD
の結果がmax_allowed_packet
システム変数の値を超えると、NULL
と対応する警告が返されます。MySQL #7244と互換性があります。PREPARE
ステートメントのプレースホルダー数の上限を 65535 に設定し、MySQL #7250と互換性があります
- バグの修正
- 場合によっては
DROP USER
ステートメントが MySQL の動作と互換性がないという問題を修正します#7014 tidb_batch_insert
#7092を開いた後、INSERT
/LOAD DATA
のようなステートメントが OOM を満たす問題を修正します。- テーブルのデータが更新され続けると、統計が自動的に更新されない問題を修正します#7093
- ファイアウォールが非アクティブな gPRC 接続を切断する問題を修正します#7099
- 一部のシナリオでプレフィックス インデックスが間違った結果を返す問題を修正します#7126
- 一部のシナリオで古い統計が原因で発生するpanicの問題を修正します#7155
- 一部のシナリオで
ADD INDEX
操作後に 1 つのインデックス データが欠落する問題を修正#7156 - 一部のシナリオで一意のインデックスを使用して
NULL
の値をクエリするときの間違った結果の問題を修正します#7172 - 一部のシナリオでの
DECIMAL
乗算結果の乱雑なコードの問題を修正します#7212 - 一部のシナリオでの
DECIMAL
モジュロ演算の間違った結果の問題を修正#7245 - トランザクションの
UPDATE
/DELETE
ステートメントが、ステートメントの特別なシーケンスの下で間違った結果を返す問題を修正します#7219 - 一部のシナリオで実行計画を作成するプロセス中の
UNION ALL
/UPDATE
ステートメントのpanicの問題を修正します#7225 - 一部のシナリオでプレフィックス インデックスの範囲が正しく計算されない問題を修正します#7231
- 一部のシナリオで
LOAD DATA
ステートメントが binlog の書き込みに失敗する問題を修正します#7242 - 一部のシナリオで
ADD INDEX
の実行プロセス中にSHOW CREATE TABLE
の間違った結果の問題を修正#7243 Index Join
一部のシナリオでタイムスタンプを初期化しないとpanicが発生する問題を修正#7246ADMIN CHECK TABLE
セッションで誤ってタイムゾーンを使用した場合の誤報の問題を修正#7258- 一部のシナリオで
ADMIN CLEANUP INDEX
がインデックスをクリーンアップしない問題を修正します#7265 - Read Committed 分離レベル#7282を無効にする
- 場合によっては
TiKV
- 改良点
- スケジューラのデフォルト スロットを拡大して、誤った競合を減らします
- 競合が非常に深刻な場合の読み取りパフォーマンスを向上させるために、ロールバック トランザクションの継続的な記録を減らします。
- RocksDB ログ ファイルのサイズと数を制限して、長時間実行状態での不要なディスク使用量を減らします
- バグの修正
- データ型を文字列から 10 進数に変換する際のクラッシュの問題を修正